薬膳講座~第二回講義

今日は薬膳講座の第二回目。
講座のテーマは
「気・血(けつ)・津液(しんえき)」でした。

中医薬で「気」とは人間のパワーを計る尺度のひとつで、
「気がない」「気が虚(きょ)してる」というのは持つべきパワーの低下を表します。

「気」には6つの働きがあります。
簡単に言うと「出す力」「温める力」「守る力」「保つ力」「変える力」「栄養を作る力」でしょうか?
いくつか身近な例をあげると、
何を食べても便秘になる人は、まず便を押し出す力が弱まっていると考えられます。腸壁の筋肉を鍛えないと本質的な回復は期待できません。
また最近多い大腸下垂による便秘の場合は、
大腸の形を元に戻しそれを保つことが大切です。

「気」を高める代表的な食材料は穀物です。
漢方では朝雑穀やドライフルーツ、ナッツ、きのこ等の入ったおかゆをしっかりと食べて、「気」を作ります。
アメリカ式の朝食ではまず冷たい牛乳やジュースを一杯かもしれませんが、
それは欧米人の体だからこそできるワザ。
農耕民族である日本人には向いていません。
それでも朝フルーツを食べたい方は、食後のデザートとして召し上がると良いでしょう。

「血(けつ)」は血液だけでなく、
リンパ液、骨髄液や血球の働き、血中に含まれる酵素やホルモンの働きのことも示しています。
「血」は「栄養を作る」「潤す」「精神の基礎となる」「力の源に転化する」という4つの働きがあります。
「血」が不足した人は顔色が悪く、髪の毛もパサパサになり痩せてしまいます。
生理による情緒不安定も「血」の不足によるものです。
また、漢方では「血」は夜寝ている間に作られると考えられているので、睡眠も「血」には重要です。

「血」の材料になるものは肉類、特にホルモン、スジ肉が良いそうです。
こういった肉料理にはにんにくや生姜、胡椒、八角を使い、消化を促しましょう。
黒酢や醤油のような黒い食物や赤米、小豆などの赤い食物、
なつめ、プルーンなどのドライフルーツ、松の実や胡桃などのナッツも「血」を作ります。

「津液(しんえき)」は体内に存在する必要な水分のことを言います。
唾液や体液、腸液も含まれます。
逆に尿のような不要な水分は「水液(すいえき)」と呼びます。

むくみやすいという女性は多いですよね。
むくむということは体が利用されるべきだった水分が、代謝されないまま体内に滞っているということ。
利尿作用のあるハトムギ茶やハーブティーを飲んだり、水分を多く含む野菜や果物を摂ったり、
また代謝がよくなるような体に整えて、むくみをとるよう心がけましょう。

酸味のあるものは津液の材料の代表です。
梅干を見ただけで唾液が出るという経験は日本人ならありますよね。

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いくつか効果的な食材を挙げましたが、
それさえ食べれば健康になるというわけではありません。

薬膳には五色五味という考え方が基本にあります。
いろんな食材をいろんな味で食すことが、健康につながるのです。
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by moftn73 | 2005-12-21 21:07 | 薬膳講座
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