カテゴリ:薬膳講座( 9 )

薬膳講座~最終回

薬膳講座がついに第10回、最終回を迎えることとなりました。
今回のテーマは「内科 弁証」です。
つまり、病気を診断するためにはどういったところを見ればいいかということです。


あまりに総合的な内容なので、
とりあえず基本である五臓=心・肝・脾・肺・腎の各特徴をまとめてみましょう。

1.心(しん)
①血管と血液をつかさどる
②蔵神(ぞうしん)・・・精神の働きを統括する
(例)心臓移植をすると人格が変わるという報告もある。
③舌の働きを維持する・・・心の病は舌に表れる

日本でいう「心臓」「心臓の働き」と、「心(こころ)」がひとつに考えられているんですね。
心は余裕がないのに頑張ってしまうという特徴もあります。
心の病気の人は
本当は元気がないのに、夜になると興奮してきて眠れないなんてことがあるそうです。


2.肝(かん)
①蔵血・・・睡眠時に血は作られ、目覚めると使われる
②疎泄(そせつ)・・・新鮮な血液を流し、解毒や代謝を促す

肝というのは肝臓よりももっと広い範囲をさしているのですが、主に肝臓のこと。
この辺、勉強不足でうまく説明できません。ごめんなさい。

肝が悪いと目に異常が起きることが多いです。
実際、肝炎の人は白目が黄色っぽくなります。
また肝が緊張するとストレスになり、
それによって胃腸障害を引き起こすことがあります。
更年期障害で怒りっぽい人の処方薬には、
胃腸に良くてリラックス効果のあるものを選ぶそうです。

3.脾(ひ)
①運化をつかさどる・・・食べ物の消化吸収作用
②血がもれないようにする
(血がもれる例)鼻血、不正出血、生理がダラダラ続く、知らないうちにあざができている
③内臓の位置を保つ

脾というのは主に胃腸に関することで、胃腸の始まりは口と言われます。
花粉症はこの脾の働きが悪くて、消化吸収能力が弱くなってしまった人に起きると考えられ、
前年度の夏、脂っぽく消化しにくいものをたくさん食べた人はなりやすいと言われています。
花粉症になってから治すのではもう遅い。
年間通じて治すくらいの気持ちがないと、
花粉症は根本的に治らないということでしょうか。

4.肺
①呼吸をつかさどる
②気を調節する

肺は鼻から始まり、皮膚や毛穴も含むという、なかなか日本人には馴染みづらい考え方。
全身に気がめぐっていればそれがバリアになり、
鼻や皮膚、毛穴から邪気が入らないというのだけれど、わかりますかね?
なんとなく感じは掴めるかとは思いますが・・・。
乾燥するとそのバリア機能が弱まるそうで、
解熱剤のような体の水分を取り去る薬を飲む習慣のある人は、
年をとってから咳き込みやすい体質になることがあるそうです。

5.腎
①排尿
②生殖、発育、成長

腎は主に腎臓のことを言います。
初潮は14歳前後、閉経は56歳前後というように、
腎に関する機能は発育しにくく、老化しやすいと言われています。
成長をつかさどるという例では、
腎臓の働きの弱い人はカルシウムの吸収が悪くなるので、
子供であれば成長不良、大人であれば骨粗しょう症を引き起こすそうです。
虫歯になりやすい人も腎の機能に問題のある人が多いようですよ。

ちなみに中医学では老化は女性35歳、男40歳から始まると考えます。早い!!

*****
この薬膳講座はとても勉強になりました。
講師陣がすばらしく、
自分の健康にも役立つ情報がたくさんあり、いつも楽しみながら学ぶことができました。
また栄養士会主催ということで栄養士同士の交流もでき、
私といえば栄養士の先輩方に職場の悩みを打ち明けることもしょっちゅう・・・。
勇気をもらう言葉をいただいたこともありました。

うむ。
これからも中医学の勉強を続けてみようと思います!
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by moftn73 | 2006-03-22 20:03 | 薬膳講座

第8回薬膳講座

日曜日、薬膳講座の講義でした。
テーマは「中薬学 方剤学 中医営養学」です。
といってもなんのことやら。
つまりは食品はどんな特徴があるの?味の持つ意味は?それを使ってどうやって健康になるの?という勉強です。

中医学で食品は、
血流をよくする=温・熱性のものと
体にこもった熱をクールダウンさせる=涼・寒性のもの
どちらでもないもの=平性
に大別されます。
夏野菜は熱を冷まし根菜類は体を温めるというのを、皆さんもどこかで聞いたことはあるかもしれません。
また涼・寒性のものでも加熱することでやや温性になります。

さらに味によっても性質が違います。
1.辛味(しんみ)=辛い味。汗をかいて邪気を出す。気や血の流れを良くする。
2.酸味=すっぱい味。必要以上に排泄、分泌しないようにする。例えば汗や便。
3.甘味(かんみ)=(ほんのり)甘い味。元気にする。潤す。痙攣を和らげる。中和する。
4.苦味(くみ)=いわゆる苦味(にがみ)。熱や湿気をとる。
5.カン味=磯っぽい味。塩っぽい味。精力をつける。老化防止。しこりを和らげる。邪気を排泄しやすくする。
6.淡味(たんみ)=淡白な味。利水作用。
7.香味=香りの強いもの。ストレスの緩和。気をめぐらす。

必ずしも甘味は甘いもの、苦味は苦いものというわけじゃないらしく、ちょっと覚えにくいけれど、
まあなんとなくそんなものかな~という感じで考えてください・・・。

以上のことをふまえて、症例別に鍋を作ってみましょう。

******
ここに三人の冷え症患者さんがいます。
Aさんは50歳男性。最近体力的に年を取ったと感じることが多くなりました。仕事でストレスは溜まる一方です。むくみもあります。
Bさんは35歳女性。几帳面な性格で、常にイライラしています。なぜか最近何事にもやる気がおきません。
Cさんは22歳女性。不規則な生活で、胃腸が弱くなっています。

まず三人とも体が冷えているので当然のことながら温かい鍋にし、
寒邪(かんじゃ。冷えの邪気)を出すため辛味を加えましょう。

で、具材ですが、
中医学では同じ冷え症という症状でも、原因によって処方を変えます。
Aさんは老化防止、精力をつけるカン味、ストレス緩和に香味、むくみを取るために苦味、淡味を選びます。
*具材…ネギ(辛味)、カキ(カン味)、春菊(香味)、きのこ・豆腐(淡味)、ごぼう(苦味)。
      おっこれはカキの土手鍋になりました!
Bさんはストレスを和らげ、気分を上げるために辛味と甘味、香味を選びます。
*具材…キムチ・ネギ(辛味)、豚肉(甘味)、春菊(香味)で、
      うむ、キムチ鍋ですね。
Cさんは胃腸に優しい辛味と甘味を選びます。
*具材…生姜・ネギ(辛味)、鶏肉(甘味。肉類の中では消化に良い)で、
      鶏の水炊きにしましょう。ポン酢醤油で香味も加えてね。

もちろん上に挙げた具材は一例で、別に他のものでも良いですし、
各鍋にプラスして大根入れようが、エビを入れようが、きのこを入れようが、
お好きなものをどうぞ。

あ~、しめにご飯やうどん(甘味、淡味を併せ持つ)も入れましょうか。
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by moftn73 | 2006-02-13 19:04 | 薬膳講座

薬膳講座~第7回老化防止

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2月4日は薬膳講座の第7回目。
「老化防止の薬膳」の実習でした。
中医学では
「体を温めて、腎を強くするのがアンチエイジング」なのだそうです。

メニューは写真左から
1.さつま芋の茶巾絞り

蒸した芋をつぶし刻んだクルミと天津甘栗を入れて、ヨーグルトと蜂蜜とワインで味付けし、上からシナモンをパラパラ振りかけ、ワインで戻したクコの実を飾りました。

2.オウギ・冬虫夏草(トウチュウカソウ)入りスープ

オウギはマメ科のキバナオウギの根を乾燥したもので、薬膳では頻出です。
冬中夏草は虫(主にイモムシ)に寄生するキノコの一種です。

3.海鮮トマト煮

一気に洋風。ニンニク、唐辛子、玉葱をオリーブオイルで炒めてトマトとローリエで煮込ん   だものに、炒めたイカとホタテを加えて軽く煮たもの。
こういうの、一般家庭でもよく作りますよね。老化防止らしいですよ。

奥のお茶は菊花と金銀花のブレンド薬茶です。


d0044654_1930170.jpgこちらは黒米と山芋入りごはん→
白米:黒米=3:1(贅沢!)で、山芋は1.5cmの角切りしたものが入っています。
塩と醤油と酒で少しだけ味を付いて炊きました。
中国では山芋とご飯、雑穀を一緒に炊くことは珍しくないそうで、もっちりとしてなかなかおいしかったですよ。

*****
中国では「体を冷やすことは良くない」という考えが浸透していて、ビールもぬるいまま飲むそうです。
老化は避けられないけれど、日々の生活をよりよく過ごすためになるべく体が冷えない工夫をしていきましょう。
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by moftn73 | 2006-02-06 19:50 | 薬膳講座

薬膳講座~第6回

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先週日曜は薬膳講座の実習がありました。
テーマは「疲労回復の薬膳」です。

講師は虎ノ門パストラルの中華料理長で、
国際薬膳師の資格を持っているそうです。

←こちらのメニューですが、
左奥から時計回りに
1.くらげと春菊のサラダ、ターメリックソース
  ~肝鬱気滞の対策メニュー
  
2.ニッキ入りラムにら炒め
  ~腎陽虚の対策メニュー

3.鶏肉としいたけの高麗人参入りスープ、川芎風味
  ~気血両虚の対策メニュー

(あとは白米で、薬膳とは特に関係ありません。)

「肝鬱気滞」・・・症状はイライラ、不眠、抑うつなど。春に多い。
「腎陽虚」・・・症状は無力感、冷え症、生殖・知能・運動能力の衰えなど。
「気血両虚」・・・症状はだるい、疲れやすい、目のかすみ、月経量が少ないなど。

*****
今回の講座では薬膳がどうのというよりも、
中華料理のワザに圧倒されました。

サラダのくらげは、実は頭の部分。
塩漬けしてあるのを水洗いして、熱湯にくぐらせて、冷水にとり流水で約一日戻し、その後崩れないよう水切りしなければいけないそうですよ。
私は専門生時代、フカヒレを一日かけて流水で戻している助手の先生を見て、
非常に感激した思い出があります。

また、サラダのソースにはネギと生姜が入っているのですが、
それも手間暇かけてます。
ネギの青い部分のみをナイフで開いて内側のヌルをナイフでこそげ落とし、みじん切り。
生姜もみじん切りにした後、ネギと生姜を一緒に包丁でなんと1~4時間叩きます。
今回の実習では時間がないので5分位で済ませましたが・・・。

いや~、高い料理にはちゃんと理由があるんですよね。
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by moftn73 | 2006-02-02 20:48 | 薬膳講座

中医薬膳講座~第5回

今日は薬膳講座の第5回目。実習でした。
テーマは「風邪の薬膳」です。

中医では
カゼは「風」の「邪気」=「風邪(ふうじゃ)」によって起こると考えます。
特徴としては、「風」で舞うので体の上部(口や鼻など)に出やすい、他のものと混ざりやすく複合的な病をよぶ、症状の変化が早いという3つが挙げられます。

カゼにはおおまかに分けると2種類あります。
「風寒」=「風邪(ふうじゃ)」+「寒邪」
→寒気、気の落ち込み、血行不良、サラサラの鼻水
「風熱」=「風邪(ふうじゃ)」+「熱邪」
→発汗、乾燥、イライラ、のどの痛み、ネバネバの鼻水
さらに細かく言うと、
以上2種類から「熱が体に溜まってしまうタイプ(通常はこちら)」と「エネルギーが既にないタイプ(特に体力のない人)」とに分けられます。

対処法としては「風寒」には温める、「風熱」には冷ますという方法が適切です。

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←鶏肉のポトフ
鶏スープは消化器系に優しく元気を与えてくれます。
具は骨付き鶏肉、玉葱、人参、山芋、青梗菜です。
鶏肉のみで作ったスープは保存がきき、また応用範囲も広いので、
あらかじめ時間のある時に作っておくと便利です。
今日はスープを薄味にし、
梅干と揚げにんにくのペーストを付けていただきました。


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→手前:焼き長ネギのサラダ 粒マスタードソース
日本にもカゼにはネギが良いという言い伝えがありますね。
今日は気のめぐりを良くする椎茸も添えました。
ドレッシングは白ワインビネガー、粒マスタード、粗塩、EXオリーブオイル、粗引きこしょう、クルミが入っています。

→奥:ホットりんごワイン

鍋に白ワイン、氷砂糖、シナモンスティック、陳皮(乾燥した温州みかんの皮)を入れ温めます。
スライスしたりんご(できれば紅玉)をカップに入れ、温めたワインを注ぎます。

*****
身近な食材をおいしく食べて、
引き始めのカゼを治してしまいましょう!
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by moftn73 | 2006-01-21 22:32 | 薬膳講座

薬膳講座~その4

日曜は薬膳講座の4回目でした。
テーマは「病因・病機/診断学」です。

中医学では
病気はからだの「気(生命力)」と「血(流れ)」のバランスが崩れて起こるものと考えます。

以前は
「風邪は万病のもと」と言われましたが、
今は「瘀血(おけつ)は万病のもと」だそうです。
瘀血(おけつ)とは血液が汚れて粘りが出てきて、
古くなった血液が血管の一部に滞った状態のこと。
脳血管障害や動脈硬化、糖尿病といったいわゆる生活習慣病だけでなく、
子宮内膜症、子宮筋腫、胃潰瘍も瘀血(おけつ)が原因になっていると言われています。


病気の診断基準は望診、聞診、問診、切診という四種類に分かれます。

望診は視覚での診察です。
精神状態や舌、顔色、皮膚、体型、排泄物などを観察します。

聞診は患者さん、あるいはその家族との問答による診断です。

問診では熱いか寒いか、汗は出るか、睡眠状態などについてを聞きます。

切診は脈診と触診があり、
脈診は脈が細い、硬い、浮いた感じになっているということを、
触診は皮膚や病気の部分を触ってその状態を診ます。


舌には血脈がたくさん流れているので、症状が表れやすいとのこと。
女性は生理痛がひどい時、血が滞るため少し黒ずむそうです。
また酒好き、味濃い目好き、脂っこい物好きの人は、コケが厚くて少し黄色味がかった舌になるらしいですよ。
さらに、
消化器系が弱まると、舌も水太り状態になり膨らんで白っぽくなったり、
冷え症だと紫色っぽくコケがところどころ剥げていたり、
疲れがたまると赤みがかったりと、
舌もよ~く見ると色々あるのです。

皆さんも毎日鏡の前で
「舌の大きさ(大きすぎないか、痩せていないか)」
「色(ピンク色か。赤みが強くないか。白っぽくないか。)」
「コケの量(薄く付いている程度か)」
「舌の脇に歯の跡がついていないか(舌が膨らむことで跡が付く)」
といったポイントを押さえて、チェックしてはいかがですか。
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by moftn73 | 2006-01-15 23:52 | 薬膳講座

薬膳講座~その3と保育園研修

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土曜の午前中は薬膳講座の第3回目。
テーマは「季節の薬膳」でした。
今回は実習形式です。

←春の薬膳
*アサリと春野菜のごま風味粥*
浮き足立った春の気分を落ち着かせる優しい味です。
乾燥した菊花が薬効成分高し。


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→左奥・夏の薬膳
*香味野菜のサラダ*
豆腐の上にナス、トマト、きゅうりが飾ってあります。
ソースは豆板醤がベースになった辛口酢醤油で、茗荷とらっきょう漬けのみじん切りも加えました。

→右手前・秋の薬膳
*芝エビとブロッコリーの黄精炒め*
玉葱、白きくらげ、鶏骨スープも加えた
潤いたっぷりの炒め物。


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←冬の薬膳
*補陽四物鶏湯*
鶏肉を四つの漢方、生姜、ねぎと一緒に煮込んだもの。
煮ている時から体が温まる~。


このまま薬膳講座に出ていたかったけれど、
残念ながら午後から保育園の職員研修に行かねばならず、泣く泣く早退・・・。




こちらでは某大学教授の
「これからの保育所の役割として、親教育が重要」というお話を聴きました。
あるアンケートでは子育てに負担感を感じる親は9割で、
その理由として「自分の自由時間が奪われるから」というのが最も多かったそうです。
親子関係は合理化も効率化もできない、とっても手間暇かかるものです。
でもそこに人の生きる意味をみつけることだってできるはず・・・。

親の利便性のみを考えた少子化政策では意味がないと改めて感じました。
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by moftn73 | 2006-01-15 22:37 | 薬膳講座

薬膳講座~第二回講義

今日は薬膳講座の第二回目。
講座のテーマは
「気・血(けつ)・津液(しんえき)」でした。

中医薬で「気」とは人間のパワーを計る尺度のひとつで、
「気がない」「気が虚(きょ)してる」というのは持つべきパワーの低下を表します。

「気」には6つの働きがあります。
簡単に言うと「出す力」「温める力」「守る力」「保つ力」「変える力」「栄養を作る力」でしょうか?
いくつか身近な例をあげると、
何を食べても便秘になる人は、まず便を押し出す力が弱まっていると考えられます。腸壁の筋肉を鍛えないと本質的な回復は期待できません。
また最近多い大腸下垂による便秘の場合は、
大腸の形を元に戻しそれを保つことが大切です。

「気」を高める代表的な食材料は穀物です。
漢方では朝雑穀やドライフルーツ、ナッツ、きのこ等の入ったおかゆをしっかりと食べて、「気」を作ります。
アメリカ式の朝食ではまず冷たい牛乳やジュースを一杯かもしれませんが、
それは欧米人の体だからこそできるワザ。
農耕民族である日本人には向いていません。
それでも朝フルーツを食べたい方は、食後のデザートとして召し上がると良いでしょう。

「血(けつ)」は血液だけでなく、
リンパ液、骨髄液や血球の働き、血中に含まれる酵素やホルモンの働きのことも示しています。
「血」は「栄養を作る」「潤す」「精神の基礎となる」「力の源に転化する」という4つの働きがあります。
「血」が不足した人は顔色が悪く、髪の毛もパサパサになり痩せてしまいます。
生理による情緒不安定も「血」の不足によるものです。
また、漢方では「血」は夜寝ている間に作られると考えられているので、睡眠も「血」には重要です。

「血」の材料になるものは肉類、特にホルモン、スジ肉が良いそうです。
こういった肉料理にはにんにくや生姜、胡椒、八角を使い、消化を促しましょう。
黒酢や醤油のような黒い食物や赤米、小豆などの赤い食物、
なつめ、プルーンなどのドライフルーツ、松の実や胡桃などのナッツも「血」を作ります。

「津液(しんえき)」は体内に存在する必要な水分のことを言います。
唾液や体液、腸液も含まれます。
逆に尿のような不要な水分は「水液(すいえき)」と呼びます。

むくみやすいという女性は多いですよね。
むくむということは体が利用されるべきだった水分が、代謝されないまま体内に滞っているということ。
利尿作用のあるハトムギ茶やハーブティーを飲んだり、水分を多く含む野菜や果物を摂ったり、
また代謝がよくなるような体に整えて、むくみをとるよう心がけましょう。

酸味のあるものは津液の材料の代表です。
梅干を見ただけで唾液が出るという経験は日本人ならありますよね。

******
いくつか効果的な食材を挙げましたが、
それさえ食べれば健康になるというわけではありません。

薬膳には五色五味という考え方が基本にあります。
いろんな食材をいろんな味で食すことが、健康につながるのです。
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by moftn73 | 2005-12-21 21:07 | 薬膳講座

中医薬膳初級講座 その一

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太極拳を習っていることもあり
中国の医食同源の考え方に興味を持ち、
日本栄養士会・日本中医食養学会主催の
中医薬膳講座を受けることにしました。

今日はその第一回目の講義。
本日の先生は中国人の女医さんで、長身美人でしかも日本語が上手!すばらしい!
9時~16時と長丁場だったので少々疲れましたが、興味深い話がたくさん聞けました。




最も印象に残ったのは「日本は湿気の国」という話。
海に囲まれた日本で生活していると、
知らず知らずのうち、年がら年中体に湿気を取り込んでいるそうです。

この湿気がなかなかやっかい者で、
夏風邪が長引きやすいのも病が湿気とともに体内に滞ってしまってしまうことがひとつの要因になるとか。
また湿気の多い地域の人は粘膜や皮膚が弱く、皮膚病や胃腸障害が起きやすいとも聞きました。
乾燥している地域の遊牧民の人たちは毎日お風呂に入らなくても皮膚病にならないけれど、
日本は衛生状態が良いのにもかかわらず、結構皆さん水虫に悩まされてますよね。
海外旅行で胃腸を悪くするということも我々日本人にはしばしば起こりますが、
大陸の人よりも胃腸が弱く、動物性脂肪が消化しにくい体質だから仕方ないのです。

冷え症というのも湿気が体の中にたまってしまっていることが原因のひとつで、
冬場だけでなく特に湿気をためやすい夏場に注意しないと治りません。
花粉アレルギーも同様で、
花粉の飛ぶ春先だけでなく夏場の水分代謝に気をつけることが大切です。

食物アレルギーも湿気による胃腸障害の一種です。
消化できずに尿や便に排泄されなかったものが発疹や咳等として現れます。
子供は消化器官が未発達です。
夏は暑くて台所に立ちたくないからと言って、
母親が度々子供にハンバーガーやフライドチキンのような消化しにくいものを与えるのは
子供にとってかなり酷な話で、場合によってはアレルギー反応を引き起こします。
子供だけでなく、便がゆるかったりべとついているのに乾燥肌という人は
消化器系が弱くなっているので要注意です。
体の循環を良くするよう心がけましょう。

こんなことを書くと湿気は体にとって悪者のようですが、
陰陽の学説に基づくと、多分良い所もあると思います。
陰陽説というのは物事は全て陰と陽のバランスでできていて、陰陽どちらか単独で存在することはないという考えです。

まだまだ書きたいことはたくさんありますが、
そんなに書いても誰も読まないと思いますのでこの辺でやめておきます。

ここまで読んでくださったそこのあなた!
ありがとうございました!!
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by moftn73 | 2005-12-11 19:41 | 薬膳講座